教育インタビュー!〜春から先生〜

こんにちは。みやうち塾ブログ担当です。

先日、「教育インタビュー!〜今話題のこと全て聞いてみた〜」という記事を書かせていただきました。

教育インタビュー!〜今話題のこと全て聞いてみた〜 - やあ!みやうち塾

 

その記事を書いていて気になったことが「今、先生を目指す人達は何を考えているのか?」ということです。

そこで今回は見事教員採用試験に合格し、四月から「先生」という職に就くMさんにインタビューしてきました。ボリューム満点ですので、来週とその次の日の三回に渡って掲載させて頂きます。

 

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Q.まず、なぜ教員を目指そうと思ったのですか?

A.教員を目指そうと思ったきっかけは、大きく二つになります。まずは野球部の顧問になって甲子園を目指すためです。最近の流れだとめちゃくちゃ叩かれそうですが…笑。でもこれは僕自身の夢ですので譲ることはできないです。

二つ目は、進路に苦しんでいる仲間たちを見てきたからです。そのような仲間たちを見て、自分の将来をしっかりと考えて後悔のない人生を送ってほしいという思いから教員を目指そうと考えました。僕自身、肩書とかステータスとかにあまり関心がなかったというのも教員を選ぶことができた副次的な理由になると思います。


Q.採用フローはどのような流れでしたか??
A.公立志望でしたので、シンプルに筆記試験の一次、面接・模擬授業の二次という流れでした。


Q.対策はどのようにしてましたか?
A.第一志望の自治体は大学院推薦を頂いていており一次免除でしたので、まずは第二志望の自治体の一次対策を行いました。教科が社会ということで高等学校の科目で言うと日本史・世界史・地理・政経・公民と勉強しなければいけないのが大変でした。大学受験用の教科書・参考書・問題集を用いて勉強しました。よくある、教員採用試験用のテキストはあまり使えないイメージです。おかげで今ではすっかり参考書マニアです。逆に一般教養対策は中学受験の知識が活き、あまり勉強しなくても高得点がとれていましたのでほとんどしていません。ただ、小論文対策を怠り、足元をすくわれて第二志望の自治体はまさかの一次落ちでした。

 一次試験が終わると、第一志望の二次試験に向けて面接対策、模擬授業の練習を行いました。大学院のサポートもあり、とにかく量をこなしていきました。特に希望自治体の管理職出身の方に見てもらえたのが大きかったです。面接・模擬授業は人に見てもらうことが大切だと実感しました。面接・模擬授業対策は一次試験が終わってからで十分です。

 

Q.一番大変だった対策や勉強を教えてください
A.僕は何より教員免許を取ることが大変でした。教育学部がない大学でしたので卒業単位に教員免許を取るための単位が入りません。さらに体育会野球部。大学2・3年次はoffの日に123限三田で授業を受けて、日吉に戻って5限を受けるなんてこともしていました。結局4年間で204単位。本当にこれが今思っても一番大変だったと思います。

 

Q.教員免許を取得する過程では、勉強以外の指導について、講義を受けたりするのですか?どのような内容ですか?
A.たくさんあります。大学の授業名で言うと教育基礎論・生活指導論・特別活動論・学校カウンセリング等々ですね。内容は本当に多岐にわたり一言では言えませんが、教育哲学や生徒指導の方法等を学んでいきます。


Q.教員の質の低下に当たって、採用制度に課題はあると思いますか?どのように変われば質の良い教員は入ってきますか??
A.採用制度自体はオーソドックスですし、その制度から質の低下に直接つながっているとは思わないです。質の低下の原因は何か、ひとえに給料の相対的な低さだと思います。教員における質が何を指すかは難しいですが、私の大学時代の仲間たちは30で1千万に到達する人が多くいます。ですが教員は退職前で一千万円いかないくらい。給料から考えるとわざわざいい大学を出た優秀な人は教員を目指さないだろうと思います。決して教員の給料だって低くはありませんが、保護者が望むような優秀な人は目指さないでしょう。ですが、そもそも本当に質が低下しているのか、とても気になります。

 

Q.今、先生になりたい後輩たちにアドバイスをお願いします
A.現実的なアドバイスとして小学校の教員なら倍率低いので受かりやすいです。だからなにがなんでも先生という人は小学校の免許を取得することをお勧めします。あとは自分が何のために生きているかよく考えること。これにつきると思います。現在では残念なことに人気職業とは言えませんしね…。

 

 

 

教員志望の方、いかがでしたでしょうか?

第一回はここまでにさせていただきます。

まだまだ続きますので、二回、三回をお楽しみに。

終わり

 

みやうち塾ブログ担当