教育インタビュー!〜春から先生〜

こんにちは。みやうち塾ブログ担当です。

先日、「教育インタビュー!〜今話題のこと全て聞いてみた〜」という記事を書かせていただきました。

教育インタビュー!〜今話題のこと全て聞いてみた〜 - やあ!みやうち塾

 

その記事を書いていて気になったことが「今、先生を目指す人達は何を考えているのか?」ということです。

そこで今回は見事教員採用試験に合格し、四月から「先生」という職に就くMさんにインタビューしてきました。ボリューム満点ですので、来週とその次の日の三回に渡って掲載させて頂きます。

 

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Q.まず、なぜ教員を目指そうと思ったのですか?

A.教員を目指そうと思ったきっかけは、大きく二つになります。まずは野球部の顧問になって甲子園を目指すためです。最近の流れだとめちゃくちゃ叩かれそうですが…笑。でもこれは僕自身の夢ですので譲ることはできないです。

二つ目は、進路に苦しんでいる仲間たちを見てきたからです。そのような仲間たちを見て、自分の将来をしっかりと考えて後悔のない人生を送ってほしいという思いから教員を目指そうと考えました。僕自身、肩書とかステータスとかにあまり関心がなかったというのも教員を選ぶことができた副次的な理由になると思います。


Q.採用フローはどのような流れでしたか??
A.公立志望でしたので、シンプルに筆記試験の一次、面接・模擬授業の二次という流れでした。


Q.対策はどのようにしてましたか?
A.第一志望の自治体は大学院推薦を頂いていており一次免除でしたので、まずは第二志望の自治体の一次対策を行いました。教科が社会ということで高等学校の科目で言うと日本史・世界史・地理・政経・公民と勉強しなければいけないのが大変でした。大学受験用の教科書・参考書・問題集を用いて勉強しました。よくある、教員採用試験用のテキストはあまり使えないイメージです。おかげで今ではすっかり参考書マニアです。逆に一般教養対策は中学受験の知識が活き、あまり勉強しなくても高得点がとれていましたのでほとんどしていません。ただ、小論文対策を怠り、足元をすくわれて第二志望の自治体はまさかの一次落ちでした。

 一次試験が終わると、第一志望の二次試験に向けて面接対策、模擬授業の練習を行いました。大学院のサポートもあり、とにかく量をこなしていきました。特に希望自治体の管理職出身の方に見てもらえたのが大きかったです。面接・模擬授業は人に見てもらうことが大切だと実感しました。面接・模擬授業対策は一次試験が終わってからで十分です。

 

Q.一番大変だった対策や勉強を教えてください
A.僕は何より教員免許を取ることが大変でした。教育学部がない大学でしたので卒業単位に教員免許を取るための単位が入りません。さらに体育会野球部。大学2・3年次はoffの日に123限三田で授業を受けて、日吉に戻って5限を受けるなんてこともしていました。結局4年間で204単位。本当にこれが今思っても一番大変だったと思います。

 

Q.教員免許を取得する過程では、勉強以外の指導について、講義を受けたりするのですか?どのような内容ですか?
A.たくさんあります。大学の授業名で言うと教育基礎論・生活指導論・特別活動論・学校カウンセリング等々ですね。内容は本当に多岐にわたり一言では言えませんが、教育哲学や生徒指導の方法等を学んでいきます。


Q.教員の質の低下に当たって、採用制度に課題はあると思いますか?どのように変われば質の良い教員は入ってきますか??
A.採用制度自体はオーソドックスですし、その制度から質の低下に直接つながっているとは思わないです。質の低下の原因は何か、ひとえに給料の相対的な低さだと思います。教員における質が何を指すかは難しいですが、私の大学時代の仲間たちは30で1千万に到達する人が多くいます。ですが教員は退職前で一千万円いかないくらい。給料から考えるとわざわざいい大学を出た優秀な人は教員を目指さないだろうと思います。決して教員の給料だって低くはありませんが、保護者が望むような優秀な人は目指さないでしょう。ですが、そもそも本当に質が低下しているのか、とても気になります。

 

Q.今、先生になりたい後輩たちにアドバイスをお願いします
A.現実的なアドバイスとして小学校の教員なら倍率低いので受かりやすいです。だからなにがなんでも先生という人は小学校の免許を取得することをお勧めします。あとは自分が何のために生きているかよく考えること。これにつきると思います。現在では残念なことに人気職業とは言えませんしね…。

 

 

 

教員志望の方、いかがでしたでしょうか?

第一回はここまでにさせていただきます。

まだまだ続きますので、二回、三回をお楽しみに。

終わり

 

みやうち塾ブログ担当

 

今話題(?)の塾【みやうち塾】って、結局何なの?!

みやうち塾ブログ担当です。

今回はそもそもこのブログを書いている「みやうち塾」ってなんなんだ?ということで、みやうち塾の内側を塾長から順番にご紹介したいと思います!!

 

 

塾長

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池畠悠

 

慶應義塾大学経済学部卒。学生時代は体育会野球部に所属し、外野手としてプレーしていました。慶應の野球部は甲子園で活躍した選手も多い中、池畠は一般入試組として入部し、毎日練習後に残って黙々と自主練する姿でチームに大きな影響を与えていました。

そして、野球部時代の熱い情熱をそのままに、卒業して間も無くこの「みやうち塾」を開業。開業当初はたった1人で生徒達に熱血指導。

開業当初から掲げる方針は、地元の公立校に強い塾。

定期テスト対策、原理理解、アウトプット重視の3つの方針を実現し、全ての生徒の学力向上を目標にしています。

これからもそのパッションを武器に、生徒たちの成績をぐんぐん上げていきます!!

ちょっと滑舌が悪いのが玉に瑕か…?

 

www.youtube.com


↓野球部時代の池畠

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小柄な体格でしたが、ダイナミックなスイングで打球を飛ばしていました!

 

 

 

広報担当

f:id:miyauchi_ikehata:20190216203528j:plain藤原陽介

 

いつもこの「やあ!みやうち塾」ブログを書いているのは私です。

塾長の池畠と同じ慶應義塾大学経済学部卒です。池畠とは野球部の同期であり、苦楽を共に過ごしてきました。卒業後は某金融機関に勤めておりましたが、池畠の熱い誘い受け、現在広報と講師としてみやうち塾のお手伝いをさせていただいております!!

ツイッターとインスタグラムの運営も基本的に私です。良かったらフォローしてみてください。

↓みやうち塾ツイッター

twitter.com

 


↓みやうち塾インスタグラム

www.instagram.com

 

↓野球部時代の藤原

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この試合、18点取られました。

 

 

 

講師達


塾長である池畠が直々に面接を行い、採用された講師達。慶應義塾大学が中心ですが、他にも様々な大学の講師達がいます!

今回はみやうち塾とっておきの講師をご紹介致します!!

 

出身:鹿児島
得意教科:英語

塾長から:『とてもおっとりした性格です。中学時代、勉強は普通だったそうで、そこから慶應に逆転合格の経験に期待してます。』

一言紹介:塾長の紹介の通り、おっとり系講師です。しかしながら、教え方は非常に分かりやすいと評判で、ファンの生徒も多いです。

 

出身:東京
得意教科:英語、社会

塾長から:『日本史が非常に得意です。大学でも研究したいと話してました。』

一言紹介:元気な女子トークだけでなく、野球トークで男子の心も掴む程の、大の高校野球ファン。フレンドリーで生徒からの信頼も厚いです。

 

 

得意教科:英語
出身:福岡

塾長から:『塾長的に数学も教えるの上手いと思ってます。』

一言:今年度より新規加入の美人講師です。「皆さんと一緒に成長できるように頑張ります!」と意欲満々。元気な男子生徒にも鋭いツッコミを入れます。

 

得意科目:英語、数学

出身:福岡

塾長から一言:『全教科バランスよく指導できます。また、勉強の仕方等もこだわりがあり、学習を総合的にサポートする力があります。』

一言紹介:慶應義塾体育会野球部の新四年生のピッチャーであり、私と池畠の後輩に当たります。池畠と同じ一般入試組で、神宮球場での先発経験もあります!抜群のコントロールが武器です。(勉強のことよりも、野球のことの方が説明することが多いかも…笑)

先生として、生徒達にも大変人気があります。

名言「ぴちぴちの20歳(もう21歳になりました)」が生徒達の間で物議を醸しました。笑

 

↓岡野先生が先発した試合

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【野球】逆転に次ぐ逆転。劇的勝利で勝ち点つかむ 東大② | KEIO SPORTS PRESS

 

 

 

立地

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住所は、神奈川県川崎市中原区宮内3丁目17-14。

川崎市バスのバス停「蔵前」正面の建物の二階です。

近くにはセブンイレブンがあり、休憩時にみんなが使っています。通学路にも面していて、外が賑やかになることも。

 

 

 

みやうち塾の生徒たち

いつも活気に溢れています。
川崎市立宮内中学校の生徒達が多いです。人懐っこい生徒達ばかりで、講師と勉強以外の話で盛り上がってしまうことも…?笑

そんな生徒たちからの声を少しだけご紹介いたします。

  • 他の塾よりもアットホームな環境で勉強がしやすく、成績も上がったので良かった!(中3女子)
  • 講師たちが面白い!(中3女子)
  • 藤原先生が白クマみたい(中2女子)
  • 先生との距離が近い(中3男子)

 

 

 

使用教材

  • すらら

みやうち塾で使っている対話型eラーニング教材「すらら」です。「すらら」キャラクターが声優さんの聞き取りやすい声でアニメーションを使って講義してくれます。学力に応じて柔軟に変化するアダプティブな小中高生向け教材です。

surala.jp

他にも、

  • フォレスタ

www.foresta.jpn.com

 

  • キーワーク

www.kyo-kai.co.jp 

 

  • 新中学問題集

www.kyo-kai.co.jp

 

  • マイクリア

www.kyo-kai.co.jp

 

 

  • 全国高校入試問題正解

www.obunsha.co.jp

全国高校入試問題正解は難化する神奈川の入試制度に対応するため、利用しています。

 

この他にも、生徒一人一人に合わせた学習を実現するため多種多様な教材を使用しています。

 

 

 

いかがでしたか? 

みやうち塾のこと、少しは知って頂けたかと思います。

今回はここまでです。

詳しく説明できなかった部分は、次回以降のみやうち塾紹介の企画にて取り上げられればと思っています!

 

 

終わり

 

みやうち塾ブログ担当

 

教員インタビュー!〜今話題のこと全て聞いてみた〜

こんにちは。みやうち塾ブログ担当です

今回は千葉県の公立中学校教員のT先生にインタビューして参りました。中学生の頃から気になっていた事や、今世間で話題となっている問題などについて聞いてきました!

教員を目指している方や、教育業界について興味をお持ちの方の参考になればと思います。今回インタビューさせていただいたT先生は、ご結婚されていて、お子様が二人いる方ですので、育児と仕事の両立の視点からもお話を伺うことができました!

かなり正直にお答えしていただいたと思います。

 

(あくまで個人的な意見でありますので、1つの視点としてご理解いただければと思います。)

 

 

部活動--働き方改革の影響は??--

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まずは、働き方改革を機に見直され話題にもなってきている部活動について聞いてみました。

 

Q.まず部活動における基本的な業務を聞かせてください。

T先生:放課後や土日の指導はもちろんのこと、練習試合組むなどの電話、部活動中のお茶汲みなども行なっています。

 

Q.そもそも、部活の担当ってどのように決まるのでしょうか?

T先生:部活動担当の教員が何人かいて、その人が割り当てます。年度末に来る、異動の先生の情報も使って割り当てています。教員の担当希望と学校の現状が合わない場合があるので、経験がなくてもその部活動に割り当てられることがあります。特に若い先生や体育科教諭がその傾向にあるように思います。

ただ、経験がなくても全国大会に連れていく先生もいます。指導者として覚醒し、それをやりがいとする先生もいます。

 

Q.働き方改革が進められている中で、部活動問題は何か改善されたことはありますか?

T先生:現状として今は、文部科学省都道府県で部活動のガイドラインが策定され、部活動の活動時間の縮小する動きがあります。しかし、教師の業務の忙しさの本質は部活動ではないと思っています。

 

Q.具体的にどのような所に問題点があるのでしょうか?

T先生:業務を自宅でやっている人が多いことです。

授業の間などの空き時間には生徒の日誌への返事、家庭学習帳の点検などがあります。中学校までですと特にこの作業に時間がかかります。

その結果、教材研究を自宅でやることになります。教材研究には1コマ(1時限)につき、個人差もあると思うが2時間くらいかかります。公立校の場合、生徒たちの学力の差も大きいのでその部分のケアも必要です。

家庭がある女性教員などにはより負担がかかると思います。

 

Q.働き方改革が始まって、その問題は変わりましたか?

T先生:近年になって勤務時間の管理のため、タイムカードが導入されました。しかし家で行う業務が多いため、あまり効果がないです・・・。タイムカードで、管理や調査をするよりも、実際に業務効率の改善をして欲しいです。例えば調査書の作業を減らすべきだと思います。調査書というのは高校受験の時に事前に中学校側が高校へ提出するもので、その生徒の委員会や受賞した賞や普段の生活態度のまとめなど記載します。一人一人作るので時間がかなりかかります。それにも関わらず、調査書に記述されていることすべてが合否に影響するわけではありません。評定以外の記述に関しては、労力を要する作業なので、高校側が必要としていることのみの記述でいいようになるとことを願っています。

 

(近年話題の部活動以外に問題はあるみたいですね・・。)



 

学級経営--「担任」という仕事--

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学校の教員最大の特徴であり、やりがいとも言っていい「学級経営」

ここについても気になっていた部分を聞いてみました。

 

Q.やりがいはやっぱり学級運営でしょうか?

T先生:それだけとは限りません。教員は三つの生きる道があります。

1、学級経営

2、担当教科(授業)

3、部活動

(順不同)

これのどれを武器とするのかが教員としてのカギとなると思います。

 

Q.学級運営において、現場での課題点はありますか?

T先生:一人当たりの受け持つ生徒の人数が多いというのは感じます。というのも、一学級は40人制(小・中学一年生は35人制)と法律で決まっているので、先生の負担を考えて極端にクラスの生徒の数を減らすことができないのです。

あと、学級通信の負担は意外と大きいです。週間スケジュールや、その週あったイベント等のまとめ、生徒の日誌からの引用、その他の報告もあり、まとめるのはかなり難しいです。週一で作るのが難しい先生は、月一での作成にしている人も多いです。家庭を持っている先生だとかなり負担のかかってくる部分だと思います。

 

(義務ではありませんが、当たり前のように学級通信って毎週ありましたよね。ブログを描き始めた今になってその大変さに気づきました・・・。生徒の皆さんは感謝しましょう!)

 

Q.学級崩壊はどんな先生が引き起こしやすい等はありますか?

T先生:一概には言えませんが、小学校は学級崩壊が起きやすいです。なぜなら、小学校は全ての教科を自分一人で教えるので、他の先生の目が入らず、全て一人の先生で面倒を見るからです。特に3、4年が崩れやすいとも言われています。それは、大事な時期とされる小学校1、2年生と5、6年生は経験が豊富な先生が担任に当てられやすく、初任や経験の浅い先生に3、4年生が割り当てられやすいからと聞いたことがあります。
こどもの発達段階や先生との相性も影響することもあるかもしれませんね。

 

(確かに私が小学3、4年生の時は担任の先生が若い人でした!このような背景があったわけですね・・・)


 

教育改革--プログラミング教育と英語教育--

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2020年の教育改革に向けて様々な動きがあります。この点についても質問してみました。

 

Q.教育改革について具体的に今どのような動きが現場ではありますか?

T先生:技術の授業でプログラミングを教えるようになりました。しかし機材がなかったり、少なかったりする学校も多く、地方だと特に環境は整っていないそうです。

あと、全国学力調査に来年度から英語が加わります。

これに関しては教えられる教員が少ないというのが問題になってきそうです。小学校で英語教育が始まりますが、小学校の教員で英語の教師の免許持っている人はほとんどいません。それはプログラミングにも言えると思います。

 

Q.他に懸念点はありますか?

T先生:調査に投資をしている傾向が強いと感じています。その反面、教育への投資が少ないです。

 

Q.どのような場面で感じますか?

T先生:英検IBAを私の中学校では受けさせることになっています。二年生の試験にはスピーキングを導入されていて、機材を生徒一人一人に配っています。この機材への費用や近年増えてきている学力調査よりも、まずは教育へ投資すべきなのではとしばしば思います。

 

 

 

教員採用試験--どうやったら先生になれるの?--

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読者の方で、教員を目指している方もいらっしゃるのではないでしょうか?(いませんか?)試験についても簡単にお話してもらいました。

 

Q.教員採用試験のフローを簡単に教えてください。

T先生教職教養(教育関連の法律等)、一般教養、担当教科の試験があり、面接、小論文もあります。その後二次試験で模擬授業とグループ討論を行います。

 

Q.採用フローにおける問題はありますか?

T先生:人手不足は教員の場にも影響が及んでいます。その結果、現在倍率が低くなってきています。

人が足りていない為、先ほどのような業務の効率化が必要となってくる上、教員の質の低下も懸念されています。

 

教員採用試験の最新動向【合格倍率】 | 教育新聞 電子版

↑実際に教員採用試験の倍率は下がっている様子。



 

最後に…

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Q.かなりざっくばらんにお話しして頂きましたが、最後に先生という仕事をやっていてよかった部分を教えてください!

T先生:生徒それぞれの人生を体験できるような感覚です。そして、大きく成長してまた自分の元に生徒たちが戻って来てくれます。そんな仕事は他には絶対にないと思ってます。辛い部分もありますが、やりがいは大きいです!

 

(ありがとうございます!かなり正直に教員という仕事についてお話しして頂きました。インタビューをしていて感じたことは、お答えいただいてる先生が本当に生き生きしていたということです。問題点ばかり注目されていますが、やりがいはとてつもなく大きいと感じました。次の機会には教員のやりがいにフォーカスしたインタビューを是非させて頂きたいです!!)

 

T先生、本当にありがとうございました!!

 

 

終わり

 

みやうち塾ブログ担当

暗記科目といえば数学!〜数学で暗記をすべき3つのポイント〜

 

皆さん、国数英理社という5教科の中で「暗記科目」といえば何ですか?

漢字を覚える国語…

単語を覚える英語…

年号、名前を覚える社会…

確かにこれらは暗記科目といえます。

しかし、もう一つ暗記科目といえるものがあります。

 
数学です。

 

「数学=思考力」という印象が世間では強いと思いますが、中学や高校の数学は暗記です。暗記した者勝ちです。

 

数学における暗記は大きくこの3つ。

  1. 定義
  2. 定理
  3. 解法

今回はこれらの暗記の重要性を説明していきます。 

 

「定義」と「定理」の暗記と理解

 

「定義を定理を暗記するのは、当たり前だ」と思うかもしれません。これは確かに当たり前のことですが非常に重要であり、抜け落ちている生徒は多いです。

しっかりと今回は定義定理の重要性について触れていきたいと思います。



『定義』と『定理』とは

 

誰しもが分かる、掛け算で説明いたします。

 

例えば「2×3」は「2を3回足し合わせる」→「2+2+2」

を表しています。

これが掛け算の定義です。

「ある数字に対してもう一方の数の回数だけ繰り返し足し合わせる」

言葉にするとこのような感じでしょうか。



そして、小学二年生に暗記させられる「二、三が六」「二、四が八」といった「掛け算九九」はいうのは、定義から導き出せる「定理」のようなものです。

それらを暗記できたおかげで、掛け算に時間がかからなくなっています。

 

このように「定理」の暗記が計算などを簡略化する上で重要であることは簡単に理解できるかと思います。

 

定義の重要性

「定義」の暗記と理解も定理と同じかそれ以上に重要です。

 

掛け算の場合ですと

「9×10」という問題が出た時「掛け算九九」という定理の中にない為、九九では解くことができません。

定義である

「9を10回足し合わせる」

これを理解できていることで、90という答えを出すことができます。

 

掛け算なのでそこまで考える必要はありませんが、関数や方程式などで「何をしているのか」という定義を全く理解できていない子が多いです。

その為、少し視点の変わった問題や、図形と関数が組み合わさった問題などが出ると何をすればいいか分からなくなってしまう子が続出しています。

 

「定義」「定理」の理解と暗記は大切です。



 

解法の暗記

 

先述の定義と定理は暗記というよりは、「理解」の性質が強かったかもしれませんがここからは完全に暗記の話になります。

 

そもそも皆さんは数学はどのように解きますか?

問題によって異なるとは思いますが、基本は

 

出題された問題を理解する

解き方=解法を考える

解法を見つけ出す(≒答えが出る)

 

という流れをイメージする人が多いと思います。

数学というのはこの流れで問題を辿ることは間違いありませんが、今回申し上げたいのは二番目のフローである「解法を考える」は「解法を暗記をする」ことによって大きく問題を解く時間を短縮できるということです。

 難問を解くようになってくると、特に暗記の必要性が増してきます。

 

例えば、先日ツイッターでご紹介させていただいたこちらの問題などです。

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この図の赤線が最短になる時の長さを求めよ、というものですが、この問題はかなり正答率が低かったようです。


皆さんは解けましたか?

 

解説はこちら

mobile.twitter.com

 

展開をして、角度を求めて、、、どうすればいいんだ?

となった人もいるかと思います。もちろん、そこから補助線と相似を使って解法を導き出せた人もいるはずです。初めて見て、これを解けた人はかなり数学のセンスがあると思います。

 

しかし、この問題を解けた人は数学のセンスがある人だけはないはずです。

 

この問題を「知っていた人」も解けたはずです。しかも初めて見て解いた人よりもずっと早く!

 

言ってしまえば、この問題は

この解説を知っていて、暗記していれば瞬殺できます。

 

問題のパターンがある程度限られている中学までの数学は、特にこの傾向は強いです。 

だからこそ「解法の暗記」が数学における一番のポイントとなってくるのです。

そして

解法知っていても、知らずに考えて解いても、配点は同じです。

つまり

数学は解き方をたくさん暗記した者勝ち

なのです。

 

数学の点数を伸ばしたい人はとにかく多くの問題を解き、解法を覚えていきましょう。

多くの問題と出会い、解法を覚えることで、知らない問題と出会った時も視点が広がってきます。

数学は暗記科目です。

 

終わり。

 

 

みやうち塾ブログ担当

 

「なんで勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたら

 

「なんで勉強しなきゃいけないの?」と子育てをされている方や教育業界に関わっている方であれば一度は聞かれたことのある方も少なくないと思います。

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そこで、今回はみやうち塾として掲げている「なぜ勉強するのか」すなわち勉強する理由を書かせて頂きたいと思います。

 

 

1、将来に対するリスク回避

学校の勉強をする一番の理由は、「リスク回避」にあると思います。

勉強と言われたら、一般的に学校で教えてもらう5教科のことをイメージすると思います。(本当の勉強は、5教科だけに限られたものではないのですが…)

ではその5教科をはじめ、学校で何を勉強するのかを決めているのは誰か知っていますか?

勉強する内容というのは日本の場合、文部科学省によって決められています。そして、文部科学省が世の中に必要だと考えられる人材を育成するため、社会で必要な技能等を選択し、学校で勉強するように決めているのです。

(ご参考までに)

学習指導要領:文部科学省

つまり、「学校の勉強ができる」ということは「社会で必要とされる能力」を身につけたという一つの印になるのです。そのため、学歴というのは学生の価値を決める重要な要素として位置づけられてきており、勉強ができることは仕事ができるという判断基準としても価値を持つようになっているのです。

すなわち勉強ができることは仕事を見つけることにもつながり、将来の仕事選びにおける「リスク回避」になると考えられています。

 

(※ここで、その文科省で定めた勉強が正しいかどうかには触れません。

ただ、正しいと政府が設定しているため、多くの人が正しいと思い込むようになります。

その結果、学歴が高い評価につながってきたのではないかと考えています。)

 

 

2、 読解力や論理的思考力の習得

勉強の価値は、先述の「リスク回避」だけではないと思います。小、中、高校生の時期に勉強する価値として「読解力」と「論理的思考力」がつくと考えています。

 

  • 読解力

まず「読解力」についてですが、これは国語に限るものではありません。社会でも数学でも理科でも、文章を読んで内容を理解する必要があります。その際、物事を考えることの基本である読解力は磨かれていくと考えています。そして、読解力が身につけば、人とのコミュニケーションや、新しいことを学ぶ際のスピードも早くなります。

 

  • 論理的思考力

もう一つは「論理的思考力」です。学問というのは、複雑な世の中の事象を法則化することに本質があると考えています。その際、まずは「仮定」を明確にし仮定が成り立つ上で原因と結果をつなぐ因果関係、そして「法則」を見つけることが学問だと考えています。

例えばニュートンの力学では、摩擦や空気抵抗が存在しないと「仮定」した上で、仮定が成り立つ限りは物体は等速直線運動を続けるという慣性の「法則」を導いています。英語でも、主語が三人称単数で時制が現在という「仮定」が成り立つ時、動詞の語尾にsをつけるという「法則」を勉強します。

このように勉強をする際、様々な「法則」を勉強します。そしてこの法則を理解する上で、因果関係を整理する力がつくと考えています。

この「読解力」と「論理的思考力」は、物事を考える上で重要な力ですので、ぜひとも早い段階で身につけてほしいとみやうち塾は考えております。

 

 

 

 

「なんで勉強しなくてはいけないのか」と聞かれて困っている教育業界の方々に今回の記事がお役に立てれば幸いです。また生徒の皆さんには是非、今回書かせていただいた「勉強する理由」を忘れず、これからも目標に向かって努力を続けていただきたいです。

 

終わり

 

みやうち塾ブログ担当

 

 

 

 

ブログ始めました。

 こんにちは。みやうち塾ブログ担当です。

このブログでは、みやうち塾から「教育」という観点をもとに様々なトピックについて書かせていただきます。

 

「みやうち塾」とは現塾長の池畠悠が中原区宮内に起業、開校しました個別指導塾でございます。

 

塾長の池畠悠は現在24歳で、塾の経営者としてはかなり若い部類に入ると思います。昨年の3月に大学を卒業してすぐに起業し、当初は少人数のこじんまりした塾でございましたが、現在は80人を越えるにぎやかな塾となりました。ご支援いただいた皆様に、この場をかりて御礼させていただきます。

みやうち塾の詳しい情報については、下記の記事とホームページを参照くださればと思います。YouTubeに動画もアップしておりますので是非ご覧くださいませ。

今話題(?)の塾【みやうち塾】って、結局何なの?! - やあ!みやうち塾

 

みやうち塾ホームページ

 

www.youtube.com

 

 

さて、このブログでは冒頭でも書かせていただいたように「教育」という観点から様々なトピックについて書かせていただきます。

第一回である今回は「塾」の種類について、簡単にではありますがまとめさせていただきます。

 

 

「塾」

 

 学習塾の経営方式は、大きく3パターンに分けることができます。

 

  • 「集団塾」 

1つ目は、プロ講師を雇い集団授業で運営していく塾です。このタイプの塾では集団授業を収入源にしているため、一人当たりの授業料を低くすることができます。また、講師の先生にも高い給料を払うことができるため、講師を正規社員で、あるいはバイト講師でも高い時給を払って雇うことができます。そのため、比較的優秀な先生を雇うことができます。しかし、集団授業という授業形態は、勉強についていけない生徒を置き去りにしてしまうため、本当の意味で生徒の学力を伸ばすことは難しいです。

 

  • 「個別指導塾」

 2つ目の経営方式は個別学習塾を売りにしている塾です。個別学習塾のメリットは個々のペースに合わせて授業が進められる点にあります。そのため、内容を理解するという点ではとても優れています。しかし、この個別学習には重大な問題点があります。それは、素人が教えることになるという点です。個別指導塾ではほとんどの講師をアルバイト採用しています。しかも、研修もほとんどなく、学生の人手不足に悩む塾では採用試験もほとんど全員合格します。そうして授業を任される講師は、素人と呼ばれても問題ないでしょう。事実、私も最初担当したのは中三の社会でした。しかし、私は英語講師で応募しており、中3の社会の内容なんてほとんど忘れていました。

私としましては、社会の内容を復習することができよかったのですが、当時の生徒にはとても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 また、個別指導塾ではもう一つ問題点があります。それは人件費を補うため、授業料が高くなるという点です。個別授業では人件費がかかってしまうため、授業料は高くなってしまいます。

 

  • 「映像授業」

映像授業の塾のメリットは大きく二つあります。一つは安く受講できる点です。映像授業では人件費がかからないため、基本的に授業料は安くなります。二つ目に、質の高い授業を繰り返し見ることができます。映像授業では、映像にできるようないい授業しか流しません。そのため、授業の質は当然高いです。また、よくわからなかった部分や気になった部分を繰り返し見ることができ、どうでもいいところは飛ばしたりすることもできます。

しかし、映像授業には大きな問題点があります。それは、学習が一方通行になってしまう点です。これは集団授業と同じで、内容をよく理解している生徒ならいいのですが、よくわかっていない生徒の場合成績を伸ばすことは難しいです。

 

 

 

今回は非常に簡単なまとめとなってしまいましたが、今後様々な分野についてより沢山の情報を発信できればと思っております。是非お読みいただければと存じます。