「なんで勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたら
「なんで勉強しなきゃいけないの?」と子育てをされている方や教育業界に関わっている方であれば一度は聞かれたことのある方も少なくないと思います。
そこで、今回はみやうち塾として掲げている「なぜ勉強するのか」すなわち勉強する理由を書かせて頂きたいと思います。
1、将来に対するリスク回避
学校の勉強をする一番の理由は、「リスク回避」にあると思います。
勉強と言われたら、一般的に学校で教えてもらう5教科のことをイメージすると思います。(本当の勉強は、5教科だけに限られたものではないのですが…)
ではその5教科をはじめ、学校で何を勉強するのかを決めているのは誰か知っていますか?
勉強する内容というのは日本の場合、文部科学省によって決められています。そして、文部科学省が世の中に必要だと考えられる人材を育成するため、社会で必要な技能等を選択し、学校で勉強するように決めているのです。
(ご参考までに)
つまり、「学校の勉強ができる」ということは「社会で必要とされる能力」を身につけたという一つの印になるのです。そのため、学歴というのは学生の価値を決める重要な要素として位置づけられてきており、勉強ができることは仕事ができるという判断基準としても価値を持つようになっているのです。
すなわち勉強ができることは仕事を見つけることにもつながり、将来の仕事選びにおける「リスク回避」になると考えられています。
(※ここで、その文科省で定めた勉強が正しいかどうかには触れません。
ただ、正しいと政府が設定しているため、多くの人が正しいと思い込むようになります。
その結果、学歴が高い評価につながってきたのではないかと考えています。)
2、 読解力や論理的思考力の習得
勉強の価値は、先述の「リスク回避」だけではないと思います。小、中、高校生の時期に勉強する価値として「読解力」と「論理的思考力」がつくと考えています。
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読解力
まず「読解力」についてですが、これは国語に限るものではありません。社会でも数学でも理科でも、文章を読んで内容を理解する必要があります。その際、物事を考えることの基本である読解力は磨かれていくと考えています。そして、読解力が身につけば、人とのコミュニケーションや、新しいことを学ぶ際のスピードも早くなります。
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論理的思考力
もう一つは「論理的思考力」です。学問というのは、複雑な世の中の事象を法則化することに本質があると考えています。その際、まずは「仮定」を明確にし仮定が成り立つ上で原因と結果をつなぐ因果関係、そして「法則」を見つけることが学問だと考えています。
例えばニュートンの力学では、摩擦や空気抵抗が存在しないと「仮定」した上で、仮定が成り立つ限りは物体は等速直線運動を続けるという慣性の「法則」を導いています。英語でも、主語が三人称単数で時制が現在という「仮定」が成り立つ時、動詞の語尾にsをつけるという「法則」を勉強します。
このように勉強をする際、様々な「法則」を勉強します。そしてこの法則を理解する上で、因果関係を整理する力がつくと考えています。
この「読解力」と「論理的思考力」は、物事を考える上で重要な力ですので、ぜひとも早い段階で身につけてほしいとみやうち塾は考えております。
「なんで勉強しなくてはいけないのか」と聞かれて困っている教育業界の方々に今回の記事がお役に立てれば幸いです。また生徒の皆さんには是非、今回書かせていただいた「勉強する理由」を忘れず、これからも目標に向かって努力を続けていただきたいです。
終わり
みやうち塾ブログ担当